私たちの暮らしのすぐそばに広がる、日本の海。地域ごとにまったく異なる表情を持つ海があり、潜るたびに新しい発見があり、何度訪れても飽きることはありません。
日本各地の海で日々ダイバーを案内するPADIインストラクターたちは、その海ならではの魅力を誰よりも知る存在です。この連載では、そんな現地ガイドの視点から、日本の海の魅力を紐解いていきます。
ダイビングスクール マレア宮古島 吉野 瑞穂さん

大学卒業後に東京でOLをしていたところ、2年目のときに新しい趣味を見つけるために、2009年にダイビング講習の説明会に参加しました。ショップで話を聞いたときに、「水中世界を見たい! 冒険したい!」と思ったので、その場でダイビング器材も購入し、講習に申し込みました。
初めての講習は非常に楽しく、プール講習の際にレギュレーターで呼吸をしながら水面を見上げたときのキラキラした水面は今でも覚えています。その瞬間に、「この景色を私の親や友人に見せたい」と思い、インストラクターになることを決意しました。それからOLをしながら休みを利用し、1年間で100ダイブくらい潜るほどダイビングにハマってしまい、オープン・ウォーター・ダイバーを取得してから1年半でインストラクターになりました。
宮古島の海を仕事の舞台にしようと思った理由は?
《マレア》に入社した際には、どこに配属されるかは未定でしたが、毎日ダイビングができる環境で働きたいと思っていました。そこで、リゾートを希望していたところ、宮古島に配属となりました。私は地形ダイビングが好きで、2010年にCカードを取ったばかりで旅行したのが宮古島だったこともあり、宮古島で働くことにはワクワクしかありませんでした。
また、《マレア》の中でも一番幅広く講習やサービスを行っている宮古島で働けることで、インストラクターとしてもランクアップしていくことができたので、非常に幸運だったと思います。
吉野さんが考える、宮古島の海の魅力は?
宮古島はサンゴが隆起した島で、山も川もありません。だからこそ、陸の土砂や栄養分が海に流れてくることがないので、透明度は世界でもトップクラスを誇ります。1年を通じて透明度が高い海だからこそ、地形ダイビングを楽しむことができるのです。宮古島が本気を出したときの透明度は、透視度50m以上になりますので、そこで中性浮力で中層を泳いでいると、まさに浮遊感を感じることもできて、非常に気持ちがよいです!
地形ダイビングは陽射しの傾きや強さによって景色が変わります。1日の中でも1本目と3本目に同じポイントに行っても景色は違いますし、季節が違っても異なって見えます。ですから、同じポイントに何度潜っても、一期一会の景色に出会うことができるのです。毎回カメラを持っていき、ここぞという時にはシャッターを押します。どんなに回数を重ねて同じポイントを潜っても、飽きることがありません。

世界トップクラスの透明度!

潜るたびに新鮮な感動がある地形ポイント
宮古島に来たらここに潜ってほしい!おすすめポイント3選
①一ノ瀬ホール

小さい湾にあるポイントで、メインは水深25m程の大きなホールです。真ん中には玉座のような台があり、まるで海の神様の玉座のように見えます。その玉座にまっすぐ入る陽射しは必見。ホール以外にも、クレバスから入る陽射しや、光のカーテンが降り注ぐ場所、スポットライトがチラチラ輝く場所もあるので、ここに潜れば水中に入る光は制覇できるほどのバリエーションがあります。出口はダイバーがちょうど抜けられるくらいの小さな穴になっているので、冒険心もくすぐられます。
②魔王の宮殿

宮古島の3大ポイントのひとつ。このポイントは宮古島に来るダイバーで知らない人はいないくらいの有名なポイントです。水深20mくらいにある小さな入り口から入ると、外からはわからないくらい広い空間になっており、魔王の宮殿のエントランスホールがあります。天窓から差し込むような光は本当に美しく、ダイバーの誰もが立ち止まるほどで、最高のシャッターチャンスになります。その奥には暗い廊下を進んでいくと、「魔王の寝室」と呼ばれる吹き抜けの部屋があります。ここには太く入り込む陽射しがあり、そこにリュウキュウハタンポの群れのシルエットが浮かぶシーンには目を奪われます。
③クロスホール

伊良部エリアの洞窟といえばここ! 水深25mくらいにある洞窟の入り口には、ノコギリダイやヨスジフエダイ、グルクンが多数群れていて、洞窟には夏の強い日差しで太い柱のような光の筋が入ってきます。煙突のような地形になっている天井から抜けるとすぐにエアーシャワーが見られ、洞窟内で吐いたダイバーの泡が無数に立ち上っていきます。青いシャンパンの中にいるような感覚になり、いつまでも見ていられます。エアーシャワーは動画での撮影がオススメです!
宮古島の海でガイドするうえで吉野さんが心がけていること
平均水深が深いので、NDLとエアの管理は常に気にしています。また、ボートから出発し、メインの洞窟に行って帰ってくることが宮古島のダイビングポイントでは求められるので、お客様には中性浮力のスキル、ディープダイビングの知識、エンリッチドエアの使用推奨を行い、全員で楽しく安全に潜ることを意識しています。
洞窟内は、中性浮力で潜らないとすぐに砂を巻き上げてしまうので、環境を意識したダイバーになっていただくこともご協力いただくようにしています。


宮古島に潜りに行きたいと考えているダイバーへのアドバイス
宮古島は知る人ぞ知る、世界中のダイバーが集まる場所です。サンゴでできた島の周りには数多くの水中洞窟があり、「日本のセノーテ」と言われるほど高い透明度を誇っています。
ボートダイビングが主流になりますので、ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーSPは必須です! 洞窟の中では砂を巻き上げないように、呼吸をコントロールしてふわりと浮かぶことのできる中性浮力のスキルがあると、カメラ撮影するときに神秘的で透明度の高い写真を撮ることができます! また、平均水深が深め(15m~20m)なので、エンリッチドエアSP、ディープダイバーSPもあると安心して安全に潜ることができます!
マレア宮古島オリジナルの「アンダーウォーターエクスプローラー」という地形について学ぶSPもオススメです!
《ダイビングスクール マレア宮古島》

[ショップDATA]
宮古島市下地字与那覇847-3 <Map>
TEL:0980-76-3850
営業時間:8:30~21:00
定休日:なし
ウェブサイト:https://marea-miyako.jp/
《マレア宮古島》は宿泊施設、ダイビング用プール、専属ボートを持つダイビングスクールで、講習は初級コースからインストラクターコースまで幅広く行っています。講習もファンダイビングもお任せください!
ダイビングインストラクタ―は男女合わせて9名在籍し、経験や知識が豊富なコースディレクタ―やIDCスタッフも所属しています。スタッフみんな海が大好きで個性が強く、毎日楽しく仕事をしていますので、お客様と一緒にダイビングできることを非常に楽しんでいます。世界各地でのダイビング経験を活かし、宮古島の海の魅力を深く伝えるガイドを行います。水中でも陸でも、その場を明るく楽しくしてくれるムードメーカーたちは、それぞれが違う強みを持ちながらも、共通しているのは「お客様一人ひとりの時間を大切にする心」です。リラックスしたい方、しっかり学びたい方、ワイワイ楽しみたい方——どんなスタイルの方にも、ちょうどいい距離感とおもてなしでお迎えします。
少人数制やマンツーマンでじっくり潜りたい方も、ダイビングを通じて仲間とのつながりを楽しみたい方も、私たちマレア宮古島「TEAM MAREA」に、ぜひ安心してお任せください!