写真:落合直哉
セイコーウオッチ株式会社の本格スポーツウオッチブランド<セイコー プロスペックス>は、PADI ®とPADI AWARE財団が取り組む海洋保護活動「海洋ごみ(Marine Debris)プログラム」への支援を行なっています。セイコーは、これまでセイコーダイバーズを愛用しているダイバーや、大いなる海へ感謝の気持ちを込め、<セイコー プロスペックス>売上の一部を寄付し、海洋保護に貢献しています。
PADIブログ:SEIKOは、PADI AWARE財団の水中ごみ(Marine Debris)プログラムのオフィシャルパートナーとして海洋保護をサポート
日本国内での取り組みとして、去る2021年12月3日(金)に、神奈川県逗子市の海を舞台に「SEIKOxPADI AWAREクリーンナップ」として、セイコーとPADIの初めて合同クリーンナップを実施しました。
PADIブログ:SEIKOxPADI AWAREで水中とビーチのクリーンナップを行ないました!
さらに今回2022年6月17日(金)に、同じ神奈川県逗子市の海で、第2回目の水中とビーチの合同クリーンナップを実施。梅雨明け前でお天気が心配でしたが、当日は暑いくらいの日差しに恵まれて実施することができました。
セイコーウオッチ社員は、逗子海岸のビーチクリーンナップを実施し、PADIジャパン社員は逗子・葉山ダイビングリゾートのスタッフと一緒に小坪漁港の沖合と漁港内で水中クリーンナップを実施しました。PADIアンバサダイバーであるTWINSのお二人にも水中のクリーンナップ活動に参加いただきました。
当日は、まず参加者全員が「海洋ごみ(Marine Debris)プログラム」における目的と意義を深く理解できるように、まずPADIジャパン社員よりセイコーウオッチ社員の皆さんに海洋ごみ(デブリ)の発生する原因と影響について講義を実施。その後、それぞれの活動場所へと向かいました。
セイコーウオッチ社員チームは逗子海岸のビーチクリーンナップ
セイコーウオッチ社員チームは、逗子海岸でビーチ周辺のクリーンナップを実施。散歩をしている人、マリンスポーツを楽しんでいる人、ペットの散歩をしている人。また、海の家を作り始めている時期だったので、平日にも関わらず海岸には予想以上の人出がありました。
午前中のビーチのクリーンナップで、PADI AWAREの40リットルごみ袋4袋ほどのごみを回収しました。
PADIジャパン社員チームと逗子・葉山ダイビングリゾートのスタッフはダイブ・アゲインスト・デブリを実施
1本目の水中活動はボートで出動して沖合へ。水中のごみは、釣り糸、ロープ、網(ゴーストネット)と漁師の方が操業中に落としたと思われるものが見られました。
ここはボート・ポイントで流れがあることから、今回回収できた量は少なめだったのですが、言い換えれば、海は流れがあり、一度沖合へ流れ出してしまうと回収は難しい、よっていかにごみを海に流入させないことが重要であるか、ということがよくわかります。ちなみに海へ流入したごみの70%は海底に沈んでしまうと言われています。
2本目の水中活動は港内で。前回は船着き場に近いところで潜ったので、漁師が誤って落とした工具、飲み捨てられたと思われる空き缶、生活用品など漁船からのゴミと思われるものが多かったのですが、今回はその反対側。こちらは一般の釣り人も入れるエリアのためか、釣りの浮き具、ルアー、空き缶が多数、食品のパッケージのビニールなども大量に回収しました。中にはスマートフォンや釣りのリールなど、高価なものも含まれていました。あとはバッテリー、乾電池など不法投棄も目立ちました。
逗子市は漁港、マリーナ、防波堤釣り、河川などがあるため、ごみが溜まる要素がたくさんあります。このような場所を定期的に調査することで身近な海の管理ができるのでこれからも継続していくことが大切だと感じました。
今回、特別参加をしたPADIアンバサダイバーであるTWINSのひろむさんとコウさんは初めてのDive Against Debrisの体験でした。海底にごみがたくさんあることは好ましいことではありませんが、予想外のごみが出てくることで夢中になって拾っていたら、あっという間に時間が過ぎてしまっていたとのことです。
ビーチと海洋ごみ回収の後は、全員でダイブ・アゲインスト・デブリの調査のカウント作業
ビーチクリーンナップを終えたセイコーウオッチ社員チームとPADIジャパン社員チームは、それぞれの持ち場の作業を終えてから、逗子・葉山ダイビングリゾートに再度集合してダイブ・アゲインスト・デブリの調査のカウントの共同作業に取り組みました。けがをしないように手袋をして、海底から回収した海洋ゴミを並べる係、分別する係、記録する係、重量を計測する係に分かれ協力して進めていきました。各グループの代表者の方に、それぞれの海底から回収してきたごみから連想できること、感想などもお話しいただきました。
当日の活動を終えて
ビーチと水中のクリーンナップ活動の最後に、この一日を振り返りました。セイコーウオッチ株式会社 取締役/SDGs推進室長の高倉 昭氏とPADIジャパン代表取締役会長の中野より、活動することで海洋ごみの実態を感じることができ、こうしたクリーンナップ活動はこれからも続けていくことが大切ということをお話しいただきました。
セイコーウオッチ株式会社取締役/SDGs推進室長の高倉 昭氏(写真・左)、PADIジャパン代表取締役会長・中野龍男(写真・右)
セイコーとPADIは、水中資源と環境を守ることを目標に、これからも協力して「海洋ごみ(Marine Debris)プログラム」をはじめとする活動を継続していく予定です。